サービス業

社内規程の策定、運用、見直し

内部監査

上場申請書類(Ⅰの部、Ⅱの部、各種説明資料、発行者情報)の作成

証券審査、取引所審査対応

事業計画及び成長可能性に関する事項の作成

J-SOX体制の構築、運用

株式会社デリバリーコンサルティング

業種
サービス業(ITを活用したテクノロジーコンサルティング)
都道府県
東京都
上場市場
2021年7月 マザーズへ新規上場
従業員数
124人(支援当時)

支援項目

経営管理体制構築の包括的支援および上場申請に関する資料作成、審査対応、J-SOX体制の構築等を支援いたしました。

Q1.御社のビジネスを教えて下さい。

企業に「テクノロジーをどのように活用していただけるか」ということを提案する、テクノロジーコンサルティングをメインとしたビジネスを展開しています。サービス内容はコンサルティングにとどまらず、お客様のニーズに合わせたシステムやアプリの開発・導入から、それらを使いこなすことのできるIT人材(デジタル人材)をお客様の中に残すための育成まで幅広く提供しています。

また弊社は、業務自動化を支援するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツール「ipaSロボ」や、最先端の自然言語生成エンジン「Wordsmith(ワードスミス)」といった、魅力的な製品・テクノロジーを取り扱っています。デジタル化が加速するなかで、業務効率や生産性の向上を図るため、支援ツールの導入を検討・決定されるお客様も着実に増えています。

Q2.IPOを目指すに至った経緯を教えて下さい。

株式公開に向けて動き始めたのは、2017年頃です。創業から約15年、それまでは上場会社の子会社として、オフショア開発をはじめとしたローコストオペレーション等のビジネスを主軸に置いてきましたが、より高付加価値のサービスを提供できるコンサルティング業が好調となり、ビジネスの転換期を迎えていたのがこの頃でした。

社内で経営戦略の見直しを図り、「テクノロジーコンサルティングをビジネスの中心に据えても業績を伸ばしていけそうだ」という見込みが立ったものの、当時の体制では不足している部分がありました。弊社がサービスを順調に展開して、成長を加速させるには、お客様と直接契約を結ぶための社会的信用力を獲得し、採用を強化して盤石な体制を整えることが不可欠だったのです。これらはIPOを果たせば実現できるのではないかという結論に至り、株式公開を目指すことになりました。

Q3.響きパートナーズを知ったきっかけを教えて下さい。

2017年にIPOを目指すにあたって、証券会社から紹介を受けたのがきっかけです。推薦された数社のうちの1社が、響きパートナーズ様でした。各社からいただいたご提案内容を比べて、デリバリーコンサルティングのパートナーとしてもっともマッチしているのは響きパートナーズ社だと判断して、依頼することになりました。

Q4.どのような課題、お困りごとがありましたか?

先ほども申しましたが、弊社は上場会社の子会社だったため、管理実務では親会社に依存する部分が多くありました。そのためIPOのための内部管理体制構築という意味では、ほぼゼロからスタートしなければならず、管理部門にもIPO経験者はいませんでした。いきなり大きくリソースを割いて、大企業並みの管理部門を作ることはできません。そこで、弊社内は必要十分な体制を構築するにとどめ、足りない部分は響きパートナーズ様にお願いすることにして、準備を進めていきました。

IPO準備の後半、2020年に弊社内でスタッフを2名追加し、響きパートナーズ様のほうでも2名追加いただいて、計6名体制となりましたが、やはり準備はそれ相応にハードなものでした。

ご存じのとおり、IPOでは証券会社とのやりとりが多く、書類作成などに多大な時間とエネルギーを要します。有価証券報告書など、IPO後にも対応が必要な書類は社内で作成するようにしていましたが、人員を増やしたとはいえ、通常業務をこなしながらの不慣れな作業では、フルに頑張ってもできることは限られています。

なかでも主幹事証券会社による審査はハードルが高く、短いスパンで大量の細かい質問に的確な回答を用意しなければならないため困ったこともありました。しかしその都度、響きパートナーズ様に素直に相談して、寄り添って一緒に考えていただけたので、うまく乗り切ることができたと思っています。またIPO直前の内部監査も非常に負荷の高い部分でしたが、計画から実施まで適切にサポートいただきスムーズに進めていただけました。

響きパートナーズ様の厚みのある体制と対応力で課題を解決でき、全面的にご支援いただいてよかったと感謝しています。

Q5.響きパートナーズを選んで頂いた理由を教えて下さい。

証券会社に紹介された企業のなかでも、弊社に足りないピースを柔軟に埋めてくれそうだと感じたことが一番の決め手でした。実際に、依頼後もいい意味でギャップを感じることはなく、IPO公開に至る最後の最後まで頼りになる存在だったと感じています。最初は社内規程の作成など小さな依頼から始まりましたが、追加発注を重ねて、IPOまでの約4年間しっかりご対応いただきました。

響きパートナーズの岡本様には、お声がけした当初からお付き合いいただいています。岡本様以外にも、小倉様はじめ歴代4名の方にご協力いただきました。お願いした当初は、依頼ボリュームをイメージできておらず、またこんなに長いお付き合いになるとは思っていませんでしたが、選んで正解だったと満足しています。

響きパートナーズ様には現在進行形で、J-SOXの導入や内部管理体制の仕組み作りなどでご支援いただいていますが、このまま実効性と業務効率のバランスのとれた、効率的にコントロールの効く体制を構築していけたらと思っています。

Q6.響きパートナーズの支援業務について、特に満足いただけたことを教えて下さい。

IPOは計画通りには進みません。証券会社も東証も、明確な質問集を用意しているわけではないので、IPO支援の実績が豊富な響きパートナーズ様と一緒に進められて本当によかったと思っています。また、響きパートナーズ様は自由度が高く、柔軟にご対応いただける会社で、頼んだことを断られたことはありませんでした。その点でも深く感謝しています。

それから、響きパートナーズ様のご担当者はどの方も優秀で仕事が早かったです。とくに岡本様にはIPO準備の初期から継続して携わっていただいていることもあり、私や弊社の考え方なども熟知していて、方向性を共有しながら進めることができてとても助かりました。弊社スタッフも皆、感謝しています。

担当者2名から預かってきたメッセージも合わせてお伝えします。

担当者A

響きパートナーズ様には多くのご支援をいただきましたが、なかでも申請資料作成支援やファイナンス審査資料の作成では殊のほかお世話になりました。「さすがプロフェッショナル」というお仕事ぶりに、感心を超え感動を覚えました。行き届かない部分をしっかり支えていただき、響きパートナーズ様のご支援がなかったら上場申請まで至らずただ途方に暮れていたと思います。ありがとうございました。

担当者B

IPOに携わるスタッフは私を含めて皆初めての経験だったこともあり、正確かつスピーディーな対応を1年近く継続しなければならないことに、漠然とした不安・心配を覚え、押し潰されそうになることもありました。そういった時に、多数のIPO支援実績がある響きパートナーズ様による献身的なサポートが何よりも心強く、結果的に上場日まで乗り切ることが出来たと実感しています。弊社のIPOを支援していただき誠にありがとうございました。またIPO後も響きパートナーズ様にはお世話になっていますが、今後とも中長期にわたって当社の成長を支えていただければ幸いです。

Q7.御社の今後の展望や野望をお聞かせ下さい。

IPO後は、当然ですが、経営の自由度が確実に上がりました。その一方で、株主に対する責任を果たさなければならないため、改めて気が引き締まる思いでいます。やはり、子会社の立場とは緊張感が違います。

2021年7月に、株式会社東京証券取引所マザーズ市場へのIPOを果たしたばかりでまだこれからですが、変化は現れています。新しいお客様との出会いが確実に増えて、認知度も上がってきています。また、競合ではなく、補完しあえるようなビジネスを展開している企業から、「一緒に仕事をやりませんか」とお声がけいただくことも増えてきました。これはあまり想定していなかったことですが、IPOしたことで、提供できるサービスの幅が広がってきているのかなと感じています。

今後は、ビジネスチャンスを活かしつつも、急成長よりは着実に成長することを目指して、株主の期待に応えていきたいです。また、着実な成長と内部管理体制の強化は切り離せないものなので、響きパートナーズ様の協力を仰ぎながら、継続して磨いていきたいと思っています。

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